うま味成分による減塩のインパクト評価

東京大学は、日本人成人の1日の塩分摂取量に対して、うま味で22.3%の減塩が期待できることを明らかにしました。本研究成果は、BMC Public Healthに掲載されています。

ナトリウム(食塩相当量)の過剰摂取は、多くの慢性疾患の世界的な蔓延の大きな要因となっています。

2019年には、世界で190万人の死亡がナトリウムの大量摂取に起因しており、30年間で40%の増加が観察されています。

世界保健機関(WHO)の加盟国は、2025年までに塩分摂取量を30%削減することに合意していますが、2022年までにこれを達成した国はまだありません。

今回のデータは、世界中で蔓延しているさまざまな慢性疾患に対処する方法として、うま味の可能性を示すものです。

The impact of salt reduction using the Japanese approach ‘umami’.

Modelling of salt intake reduction by incorporation of umami substances into Japanese foods: a cross-sectional study